この週末、金曜日~日曜日3日間。
国体の予選会とかで 兄弟で同じ大会に出向きました。
1位の人しか国体に行けないんだぁ・・って言ってたけど
大会に出れるだけイんじゃね? って感じ。 がんばれ~
あ
ちびに新しいスパイクを買ってなかった「破けた―」 とか言ってて
「買おうね
」って言ってたんだっけー
ちびが帰るなり 「俺も忘れったンだよねぇ~」 早速 新しいのを買いに行きました。
お兄ちゃんに 言われたとおり、まず 足形を測ってもらいました。
へ~ 今どきは ちゃんと 足の状態を測るコンピューターがあって、
それで しっかりデータをとってから 靴選びをするんだぁ~
なんか すごぉ~い
私には さっぱり解らないけど、スパイクのピンの並びがあって、
だから mizunoを使う人は 結構ずっと mizuno系を
asicsを使う人はasics系を 使い続けることが多いとか。
私は いちいち 「へーぇ
」
我が家では お兄ちゃんはmizuno、ちびはasicsだとか。
同じじゃないのか・・。 そんなとこで 分けなくっても・・・。と思ったが
そうやって それぞれにしたところが お兄ちゃんらしい。
何にも解らない私は 店員さんにすべて お任せ。 私の出番は レジだけだし
記録を見てもさっぱり凄さが解らない 陸上雑誌を 読んでいました。
ま。 そうして 無事にお買い物を済ませた 帰り道。
「おっか~、この古いスパイク、なんか言ってる?」 と突然のちび。
「ね~、ちゃんと訊いてみてよぉー」
「自分の靴じゃん、自分で訊きなよー」
仕方ないので スパイクとお話をしました。
というか スパイクとお話なんか出来ません。
御礼を伝えよう と思って
バスの中で 古いスパイクを抱っこして スパイクを撫でながら
「今まで ありがとうございました」 「ちびと共に走ってくれてありがとうございました」
って やってました。
そしたら 私のお腹の辺りが 急に熱くなって ぐぐーっと何かが上がってきて
口から言葉が・・・。
ひえっ
アタシなんなんだ
びっくりしながらも なんか まぁ、おマカセ。
「もっとね、チカラ出せたんだ。ホントは。」 「もっと一つになりたかった」
「やっと・・と思ったら ダメになった」 「もっと 大事にして欲しかった」 etc・・・。
聞いてるちびは 「なんか 解る気がする・・」 「悪かったな・・」 神妙に反省。
続けて スパイクは
「俺たちはね、あたたかくなると 一つになれる。」と言いいながら
ちびが スパイクを履く姿をビジョンにしてくれました。
「あぁ、あたたかくなる って・・・ 体温って言うか 履くってことを言ってるのか・・」
「俺たちはどれも同じ。俺たちが速いんじゃない」 「(私)・・・確かにそうだ。」
「俺たちは 速くできない。俺たちのことをやるだけ」
「離れても (と言って 脱ぐ姿を見せられた) かわいがって(と言われた気がする)ほしい」
ひとしきり スパイクのキモチ が出たところで
「新しい靴になるけど、本当に今まで怪我もなく一緒にいてくれてありがとう・・」って言ったら
「あいつは イイやつだ」 って言うから 私はなんだか可笑しく思っちゃいました。
イイやつ って 物として品質のイイもの って意味なのか
人が人を イイ奴 という意味なのか 判別できなかったけど、
なんか 笑いたくなっちゃいました。
ワタシ的には とにかく 怪我なくいてくれたこと、ちびの記録を一緒に作ってくれたことに
感謝を伝えて お話は おしまいになりました。
ちびは 「一つになりたかったって、あのね、さっきね・・・」
私は知らなかったけれど 実は 微妙に足に合ってないスパイクだったのだそうだ。
いい加減 壊れるまで履いてて ちび自身も 気付かなかったそうだが、
足型を測った時に判明したのだそうだ。
ちびは 「なんか 悪かったな・・・」
「初心者で 競技者用のスパイク使ったんだもんな、もっとチカラ出せたって言われても
そうだよな・・ 俺、カッコいいのが欲しかったんだ。
初心者なのに なんか悪かったな レベルに合った物ってのがあるのか」
いたって 素直。
「今度のは ちゃんと大事にして ちゃんと一つになるぞ
今の 俺だったら 新しいスパイクのレベルで 大丈夫だ!」
なんだか 終わりよければ すべてヨシ になりました。
後で お兄ちゃんに 「あのね、変と思わないでね、さっきスパイクとおしゃべりしたの」って言ったら「?」 って顔してたけど 何事も不思議じゃないって顔で 「なんか言ってた?」って。
ひとしきり話したら
「あぁー、そーなんだー・・・。俺もスパイクもっと大事にしなくちゃなぁー」 って。
2人とも スパイクから 大切なことを教わったようです。
リアル過ぎてびびったのは本人の私だけだったみたいで
でも 話してる時はごく普通にリアルだったから 不思議でもなんでもなくって。
そういうもんなんだー。 ふ~ん。 って感じだったけど。
終わってから なんだったんだ・・・。 と・・・。
だけど 考えると 話したことを否定しちゃいそうだから 考えるのはヤ~メ ヤ~メ。
昔・・はづきさんが 車とサヨナラする時に なんだったか 車とお話したことが
あったっけ。 ふとそれを思い出して あの話とおんなじような事をやったってことか・・。
はづきさんもこんな感じ(こんな風にお話ししたのかな)だったのかなぁ~ なーんて思いました。
新しいスパイクを前に 「今度は大事にするぞ」 と真剣なちびを見て
新しい最初のうちだけじゃ ないだろーねぇー
・・・
と 思っている ワタクシなのでした。